学長メッセージ

学長便り

平成27年4月23日

学長の小宮でございます。キャンパスは、学位記授与式(卒業式)から入学式、新学期とダイナミックに変わる時期です。今年は台風のような荒れた日もありましたが、少しずつ春らしい陽気になってきました。近隣で有名な本学のキャンパスの桜並木も楽しんでいただけたでしょうか。新入生諸君も入学して間もなく2カ月、やっと学生生活のペースをつかんだ頃かと思います。今回は学位記授与式、入学式の様子を取り上げます。

3月21日の学位記授与式には、大学院修了生・学部卒業生1,151名、ご父母の皆様、教職員が新体育館KAITアリーナに一同が集いました。今年も壇上から成長した皆さんの顔を見て本当にうれしく思いました。今日まで励まし支えてくれたご父母、教職員の方々に感謝をもって、第2の人生のスタートを切ってもらいたいと思います。

式辞では、冒頭に今年の卒業生が入学した4年前の東日本大震災により、入学式をやむを得ず中止したこと、計画停電等様々な社会生活に大きな影響を受けたこと、そして被災地は未だ復旧・復興の途にあること、あの未曽有とも言われた地震や津波の記憶も、時が経つにつれ 段々薄れてきていますが、国民全体が絆という大きな力で結ばれ、乗り越えた日々を決して風化させてはならないとお話いたしました。また、社会に巣立つ皆さんへのエールとして、相田みつを先生の言葉「一生燃焼、一生感動、一生不悟」(一生悟ることができなくても一生感動して、燃焼して生きてゆきたいの意味で、テニスの錦織圭選手が座右の銘にしていることで有名)を贈りました

式典にはサプライズもありました。ロボットメカトロニクス学科の兵頭教授と学生の製作によるヒト型ロボットが登場し、卒業生への皆さんにおめでとうの挨拶の後、一緒に校歌を歌いました。思い出多い卒業式も同窓会主催のお祝いの会で盛り上がり幕を閉じました。

4月5日に横浜パシフィコで入学式を挙行し、大会場を埋め尽くす新入生1,366名の皆さんに心から歓迎の意を表しました。学生生活へ向けての新入生代表の力強い宣誓は今も耳に残っており、若い力の頼もしさを強く感じました。

本学には、今年から工学部臨床学科、看護学部看護学科が仲間に加わりました。健康時代をリードする大学として、多くの人材を育て、これからも更に世の中に貢献していきたいと思っています。本学は「学生本位主義の神奈川工科大学」を宣言し、何よりも学生を中心に考えることを基本姿勢として、その理念のもとに力を伸ばす教育、きめ細かい学生生活支援、充実した教育設備環境、熱心な教職員の指導体制に力をいれています。新入生諸君には思う存分勉学、キャンパスライフに打ち込んでもらいたいと思います。

 


         学位記授与式

       学位記授与式

         入学式

         入学式

         キャンパスの桜

         キャンパスの桜
   
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平成25年度入学式 学長式辞

平成25年4月4日

学長の小宮でございます。昨日の悪天候から一転し、春爛漫の青空のもと、素晴らしい入学式となりました。本日の記念すべき良き日に、学長としてお祝いと激励のことばを申し上げます

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご父母、ご家族の皆様、本当におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。ご多忙の中、お祝いに参列いただきました来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。

本日晴れて学部生、大学院生合わせ1368名の皆さんを迎えることができました。我々教職員一同、心より歓迎いたします。

さて、皆さんは本日神奈川工科大学学部生、院生としてスタートを切りました。学生時代はこれからの長い人生の準備期間でもあります。どういう自分をつくっていくか、自分づくり、人間形成の重要な時期でもあります。いま皆さんが持っている希望やエネルギーを思う存分ぶつけて、有意義な学生生活を送っていただきたいと思います。

はじめに、入学式の機会に皆さんに本学の生い立ちについて知ってもらいたいと思います。本学は今年設立50周年を迎えました。さかのぼること昭和38年、本学の創始者である中部謙吉氏は、当時大洋漁業の社長として日本経済を牽引されておりましたが、今後の日本産業の発展に人材の養成が欠かせないとの思いから、本学の前進である幾徳工業高等専門学校を厚木の地に開学いたしました。第1期生は、機械、電気、工業化学の3学科、入学定員150名でした。なお、高専開学時に名づけられた幾徳の言葉の由来ですが、直接的には謙吉氏の父上中部幾次郎氏の徳に学ぶという意味から幾徳と決めたとお聞きしています。徳は「心が正しく、行いが人の道にあっていること」を意味しますので、幾徳は捕鯨の事業通じて世の中に尽くした幾次郎氏の生き方に学ぼうという思いを表しています。

また、本学はどういう目的で作られたか表したものを建学の理念といいますが、「本学は、広く勉学意欲旺盛な学生を集め、豊かな教養と幅広い視野を持ち、創造性に富んだ技術者を育てて、科学技術立国に寄与するとともに、教育・研究を通じて地域社会との連携に努める」と定めています。建学の理念は本学の出発点ですので、是非知っておいてもらいたいと思います。

歴史にもどりますが、その後、昭和50年に4年制の幾徳工業大学に発展し、昭和63年に神奈川工科大学に名称変更し、今日に至っています。開学から50年、建学の理念は今日まで脈々と受け継がれ、現在4学部、11学科、大学院6専攻、学生数約5000名を擁する工科系総合大学に成長しました。

以上、本学の生い立ちについてお話しました。ここからは、皆さんに目指してほしい目標と力をいれて欲しいことについて述べたいと思います。

東日本大震災からはや2年、被災地は未だ復興の途にありますが、新しい街づくりに向けた足音も聞こえてきました。また、失われた20年といわれる経済不況にもやっと回復の兆しが感じられるようになりました。一方、少子高齢化、就職氷河期、原発問題など、今日の私たちのまわりには様々な課題も未だ山積しています。まさに皆さんは時代の変革点におりますが、人類の歴史をみれば私たちの先輩達は厳しい時代にも希望を失わず、それを乗り越えてきました。その原動力の一つが科学技術の力です。新しい科学技術は、産業を起こし発展させ、人々の生活を豊かにしてきました。 身の回りにある自動車、電気製品、コンピュータ、など皆その例です。

昨年、ビッグニュースに日本中が沸きました。皆さんもよくご存じの京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製の成功によりノーベル医学・生理学賞を受賞したことです。iPS細胞は、自分自身の細胞を使うので、拒絶反応もなく病気になった組織を直したり、臓器を作り出すこともできる、まさに夢の技術です。現在、iPS細胞を医療現場でつかう研究が全世界で進められ、近い将来病で苦しむ多くの人が救われる日も来るでしょう。このように山中教授は、私たちに明るい未来をつくる科学技術の力を示してくれたと思います。

皆さんも本学で学び、そして大きな夢を持ち、挑戦し、厳しい時代を切り開く技術者を目指してほしいと思います。

次に、本学で皆さんに力を入れてほしいことを3つ述べます。

第1に基礎力をしっかり身に着けることです。
大学の勉強は1年生から4年生、大学院と段階的に学んでいきます。本学では4年間かけて社会人職業人として必要な基礎力をじっくりと身につけます。コミュニケーション力や論理的に考える力、グローバルに活躍するための語学力など、いわば木でいえば根っこ、家でいえば土台となるものです。大事なことは、自ら学ぶ姿勢―休まず自ら授業で出ることです。こつこつと継続することが大切です。「継続は力なり」、まずしっかり基礎力を身につけてください。そして授業時間の合間には図書館に足を運んでみてください。本学の図書館は蔵書の数、設備もトップクラスです。読みたい本、調べたいことにも気軽にスタッフが相談に乗ってくれます。また、学生同志で調査したり、議論する場としての機能も充実しています。学びの場として図書館も大いに活用しましょう。

第2は仲間友達づくりです。
キャンパスは勉学の場ですが、人間づくりの場でもあります。授業以外でもサークル活動やボランティア活動あるいは自主的な研究活動などさまざまな機会に仲間作りをしましょう。いろいろな人と付き合うことにより自分と違った考え方を持つ人がいることや協力してひとつのことを実行していくことで人間関係を学ぶこともできます。なによりもよき友を得られることは一生の宝になります。一期一会といいますように出会いを大切にしましょう。是非キャンパスでは気軽に声を掛け合ってください。

第3は興味(夢)を追及することです。
いま皆さんの中には将来こういう技術者になりたいという夢や希望を持っている人、あるいはこれから本学でやりたいことを見つけようと思っている人と思います。本学は皆さんの興味を伸ばす教育プログラムや施設をたくさん用意しています。ものづくり体験施設であるKAIT工房には多くの学生が訪れています。また、本学には研究センターやいろいろな分野の150以上の研究室があります。興味に近い研究室を訪ねるのも良いでしょう。教員も気軽に相談に乗ってくれます。自分から積極的に行動することにより、技術の面白さがわかってきます。是非興味を追求してください

以上、入学にあたり、基礎力をしっかり身に付けよう、仲間友達づくりをしよう、興味を追求しようの3点について申しました。皆さんはこのような経験を通して、それぞれの個性を伸ばして、自分作りにチャレンジしていただきたいと思います。

少し、大学院のことに触れたいと思います。
今日の入学式には大学院へ入学した学生諸君も参列しています。大学院入学の皆さんには、学部4年間の成果をさらに発展させ、専門分野の力を深めることを期待します。 多くの先輩たちも海外で開かれる国際学会で自分の研究成果を英語で発表するなど成果をあげています。2年間あっという間に経ってしまいますが、力一杯頑張ってください。

学部入学の皆さんへ、このように大学院は学部卒業後、さらに2年間修士課程で専門分野の勉学を深め、技術者研究者を目指す課程です。大学院では、専門基礎力のしっかりと身に付くカリキュラム、きめ細かい研究指導が実施されます。研究室で、教員からマンツーマンで指導を受けられる利点もあります。技術の高度化、進展の早い工学系分野では大学院修士課程修了生の必要性はますます高まっています。本日の学部入学の皆さんで、大学院進学に興味を持つ人、あるいは大学院とはどういうところか知りたい人は早くから教員に気軽に相談してください。

最後に、大学として力を入れていることを申したいと思います。
本学は「学生本位主義の神奈川工科大学」という理念を宣言し、なによりも学生を中心に考えることを基本姿勢としています。その学生本位主義のもと、学生諸君一人一人がしっかりとした教育を受け、キャンパスでの楽しい学生生活を送る環境づくりに力をいれています。そして、本学で学んでよかった、楽しかった、良い思い出が沢山できたと学生諸君から感謝される大学を目指しています。我々教職員はこれからの時代をつくる技術者を目指し、自分づくりにチャレンジする皆さんを心から応援します。

教育面では、社会人としての基礎を4年間かけて身につける全学共通基盤教育、基礎と専門を一体化し応用力を養うユニットプログラム、各専門分野の力をのばす実践プログラムなど、しっかりとした内容の教育プログラムを実施いたします。これらに加えて、教職員のきめ細かい指導体制、キャリア教育・就職支援体制、充実した施設・設備、どれをとってもトップレベルです。安心して勉学に励んでください。また、生活面では、高校時代と大きく生活が変わって戸惑うことも多いと思います。健康に注意することはもちろんですが、もしわからないことが生じたらなんでも気軽に教職員に相談してください。

以上、本日の入学式にあたり新入生諸君の今後の活躍を期待し、学長式辞といたします。本日は本当におめでとうございます。

学長式辞入学式1 学長式辞入学式2

平成24年度卒業式 学長式辞

平成25年3月23日

学長の小宮でございます。記念すべき日にあたり学長としてお祝いを申し上げます。このところ暖かい日がつづき、キャンパスの桜も開花し、春らしい気候のもと、すばらしい卒業式となりました。

あらためまして、大学院修了生、学部卒業生の皆さん、修了・卒業おめでとうございます。また、ご列席のご家族の皆様に心より御礼とお祝いを申し上げます。ご多忙の中、お祝いに参列いただきました来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。

本日、本学では大学院生109名、学部生900名あわせて1009名が卒業いたします。立派に巣立っていく皆さんを見て、私ども教職員は本当にうれしく思います。

光陰矢の如しと申しますが、皆さんにとって長いようであっという間の学生生活だったと思います。本日授与された学位記はその間の皆さんの努力の結晶です。目標をやり遂げた感激をいつまでも忘れないで欲しいと思います。また、勉学以外でもサークル活動やボランティア活動に打ち込んだ経験、共に過ごした友人たち、すべて、これからの人生の大きな力となるものです。是非大事にしていただきたいと思います。そして何よりもいままで励まし、ささえてくれたご父母、ご家族に感謝の気持ちをもって、第2のスタートを切ってほしいと思います。なお、長引く経済不況のもと、今般の卒業生の中にも現時点で就職が未内定という学生も少なくありません。本学ではしっかりとした就職支援を継続していく所存ですので、引き続きがんばって欲しいと思います。

ところで、今年の学部卒業生は4年前、ちょうど私が学長に就任した時の入学生ですので、特に印象が深い皆さんです。入学当時の不安そうな顔と違い、今日の皆さんはきりっとした表情しています。人間的に成長した皆さんを見て本当に頼もしく思います。

はじめに、本日の門出にあたり、皆さんに目指してほしいことを述べたいと思います。

東日本大震災からはや2年、被災地は未だ復旧・復興の途にありますが、新しい街づくりに向けた足音も聞こえてきました。本日卒業生の中にも実家が被災された方も10人ほどおりますが、無事今日卒業に至ったことでほっとしています。また、失われた20年といわれる経済不況にもやっと回復の兆しが感じられるようになりました。一方、少子高齢化、グローバル化への対応、原発問題など、今日の私たちの社会には様々な課題が未だ山積しています。まさに皆さんは時代の変革点におりますが、人類の歴史をみれば私たちの先輩達は厳しい時代にも希望を失わず、それを乗り越えてきました。その原動力の一つは科学技術の力です。昨年、その例ともいうべき明るい話題に日本中が沸きました。京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞作製の成功によりノーベル医学・生理学賞を受賞したことです。世界で初めて人の皮膚から体中のあらゆる細胞に変化できるiPS細胞に作製に成功し、将来の安全な再生医療の道を開きました。iPS細胞は自分自身の細胞を使うので、拒絶反応もなく病気になった組織を直したり、将来的には臓器を作りだすこともできる、まさに夢の技術です。今後安全性の問題をクリアし、近い将来には実際に医療現場で使用できることになるでしょう。山中教授は、私たちに明るい未来をつくる科学技術の力を示してくれたと思います。

震災を通じて、改めて自然の力の大きさを認識しましたが、復旧・復興で力を合わせる日本人の絆の強さに感動します。震災は、大きな試練ですが、改めて人間と社会そして技術との関わりを見直す機会となりました。これからの社会に本当に必要な技術はなにか、もう一度原点に戻って考えていく必要があります。その一つのキーワードが「幸せ」と思います。ある雑誌に震災前と震災後に「あなたにとって幸せとはなんですか」と同じアンケート調査を行った結果が載っていました。震災前は「幸せとはお金があること、お金があればおいしいものも食べられるし、なんでも買える」との答えが多く、一方、震災後には「安心のある生活」「お互いにいたわりあうこと」との答えが多かったとのことです。「幸せ」とは、このように、ものの豊かさばかりでなく心の豊かさがあってはじめて得られるものです。これからは、このように幸せを重視する社会になると思います。その社会には、環境に優しい自然エネルギー技術、安全安心社会に役立つ情報技術、人間をサポートするロボット技術、健康生活をつくる生命科学・医療技術など、「心の豊かさにつながる幸せづくり」の技術がこれから益々必要になってくると思います。

多くの皆さんはこれから、様々な分野でさまざまな職種につきますが、本学で学んだ科学技術の力を生かし、人々の幸せづくりに貢献できる技術者・職業人を目指して欲しいと思います。

最後に、本日学び舎を巣立つ皆さんへ、私ども教職員の幸せは、言うまでもなく皆さんが社会で元気に活躍してくれることです。そしてたまには大学に元気な顔を見せてくれることです。本学は今年創立50周年を迎えます。記念事業として新しい校舎の建設も始まり、記念行事も予定されています。是非気軽にお出かけください。また、ホームカミングデイや幾徳祭などを利用し、大学に来て仕事のこと、社会のことなどを話していただけると幸いです。これからの日々多忙と思いますが、仕事に疲れたらいつでも羽を休めに遊びに来てください。私たち教職員はいつまでも皆さんと作る輪を大切にしたいと思っています。

以上、本日の学位記授与式に当たり、皆さんのご健康とこれからの益々のご活躍をお祈りし、式辞といたします。

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